薬剤師の求人事情に詳しい転職コンサルタント。これまで100人以上の薬剤師に対して転職アドバイスをした経験がある。薬剤師での派遣という働き方に対するイメージアップが今後の目標。

28歳・調剤薬局勤務。半年後に子供が生まれる予定なので転職を考えている。求人情報を調べていて短期で働ける派遣に興味をもったため、転職コンサルタントに相談している。

改正された労働者派遣法

こんにちは!派遣薬剤師に詳しいサクラです。
今回は派遣薬剤師について詳しく、わかりやすくお答えしますね!!

よろしくおねがいします!!わたし、最近の派遣事情とか全然知らないのでその辺から教えて下さい!!

わかりました!では、まず初めは・・・改正された労働者派遣法から!実はここ10年で派遣の法律は度々改正されているんですよね。

2000年までは労働者派遣法規制緩和によって、薬剤師の派遣も認可され、フルタイムや短期など自分のライフスタイルに合わせて働けることになり、薬剤師にとって便利な法改正となっていました。

そんなことがおきていたとは…。

ところがですね…、2011年の法改正で「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」から「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」と改名されたんですよ。

んん?む、む、難しい言葉ばかりでわからないです!これってどういうことなんですか~??

簡単に言うと、派遣で働く人達を守るために、長~い雇用を促すような法律に変更されたんです。

今回の法改正の目的は、派遣社員の雇用安定化です。雇用安定化とは、具体的には派遣から正社員採用されることをさします。社会的に不安定な立場の派遣を社会的に安定した立場にすることが目的です。

なるほど、雇用の安定が進めば派遣の人も安心して仕事ができますよね。

派遣での働き方はもうできないの??

でもこれって裏を返すと、今まで可能だった短期間の(薬剤師の)仕事派遣が容易にできなくなったしまった。ってことなんです。

え?てことは、自由に働きたい人、(資格があるのに育児などで)派遣でしか働けない人はどうしたらいいの??

実は、そういった自由に働きたい人のために、短期間での派遣を許可する例もあるのです。

  1. 60歳以上の人
  2. 雇用保険の適用を受けない学生
  3. 副業として日雇い派遣に従事する者(生業収入つまり本業が500万以上ある場合
  4. 主たる生計者でない人(世帯収入が500万円以上ある場合)これのどれか一つでも当てはまれば、自由に働くことができるんです!!

派遣薬剤師の働き方

労働者派遣法についてはわかりました。では派遣薬剤師さんの現状ってどうなっているんですか?

はい、ここ最近の薬剤師さんの現状は、医薬分業の進展や就業・待遇により追い風が吹いています。 ただ将来性については先程も述べましたように制度や法律の変更次第では大きく変わる可能性もあると思います。

 

それはそれは?

数年前のことなんですが、薬剤師さんは、人材不足の分野である医療学部の学生で話題になりました。それは以前まで4年制だった薬学部が2006年から6年制になったため、2年間医療業界では薬剤師不足に陥ってしまったのです。

えーー!!まずいじゃないですか!?

だから、ここ最近の医療業界では空前の薬剤師ブームが起きていたのです。知っていましたか?

全然知らなかったです。。。あれ?ってことはもう薬剤師さんは不足していないんじゃないですか??

いえいえ、そんなことはないです。首都圏や大都市では薬剤師不足は改善されてきたようですが、日本は高齢社会じゃないですか。地方や高齢者の多い地域でははまだまだ薬剤師の力が必要なんです。そこで必要とされるのが派遣薬剤師さんなんです。

派遣薬剤師が必要とされる理由

なるほど~。でも派遣薬剤師さんじゃなくてもいいんじゃないですか??

確かにそうかもしれませんね。しかしですね、派遣薬剤師さんの場合、雇用する側にメリットが多いのです。

  1. 既に経験があり即戦力となること。
  2. 若い薬剤師さんの教育。
  3. 薬剤師としてのスキルがあるため信頼できること。
  4. 経験値の長い薬剤師さんの場合であれば、派遣された場所の患者さんの症状などに合わせた調剤の対応が柔軟になること。

以上から、薬剤師不足の地域では派遣さんはとても力になります。

なるほど、でも派遣として働きたいけど、もう何年も働いてないんで、自分が役に立てるか不安です…。

実は、事情を優先して数年以上職場から離れる薬剤師はたくさんいるのが現状です。中には10年以上、ブランクができることもありますよね。しかし、薬剤師は復職率が高い職業なんです。

女性の場合だと、産休、育休制度が整備されているところでは、平均して80%以上の復職率となっているんですよ!

そうなんですね!!それだったら私でも活躍できるのかな。

また、派遣薬剤師として雇用されると、年収が5~600万円と高く、正社員よりも時間に束縛されないんです。

そんなに高年収な派遣薬剤師、何か特別業務があるんじゃないんですか??

いえいえ、そんなことはありません!

派遣社員で雇われる薬剤師ももちろん専門性を求められて雇われているので、実際のところ正社員と業務内容でそこまで差があることは少ないです。差があるとすれば、管理職として将来的に勤めるかどうかになってくると思います。

ここまでいいことづくしの派遣薬剤師のお仕事、復職(転職)する際の注意点は何ですか??

薬剤師が派遣に転職(復職)する際の注意点!

そうですね。ここでは派遣薬剤師に復職(転職)する際のポイントを2つ紹介しますね。

大事なところですね!! お願いします!!

1つ目は、派遣薬剤師さんが認められているのは、調剤薬局やドラッグストアだけなんです。一般的には病院への薬剤師派遣は、違法なんです。

えー!それじゃ求人に書いてあるのは何なの?

これはですね、、、、。紹介予定派遣といって、派遣薬剤師として一定期間(最長で半年)勤務した後、派遣先と合意し正社員として雇用されるという形式であれば認められているんです。

なるほど納得!!

ですので、病院関係で薬剤師としてやっていきたい場合には、紹介予定派遣を利用すると良いでしょう。

そうですね!!他にはないんですか??

正規労働者の産前・産後休業、育児休業、介護休業の際の代替業務という派遣もあります。

難しそうな内容が…汗

ご説明しますよ!これは病院が雇用している薬剤師さんが産前産後休業や育児休業、介護休業などを取得するとですね、 代替の薬剤師を探さなければいけないじゃないですか。

代替で探すときには、なによりも即戦力になることが要求されるため、経験が豊富な派遣薬剤師さんの派遣を認めているんですね。

あ、さっきもそんなこと言ってましたね!

そうでしたね。

派遣薬剤師として働く際のアドバイス

2つ目は安定して働けない場合があるということです。

やっぱりそこですね。

はい、そうなんです。派遣薬剤師さんとして働けたとして、働いている本人は十分に働いているつもりだったけど、実は派遣先は満足していなかったり、派遣先の業績が悪化してしまう事で契約終了時で解約されてしまう場合があるんですね。

なるほど~いいことばかり続かないもんですよね~

そうかもしれませんね。最後にアドバイスがあるとすればですが、薬学は日々変化しています。長期間の休暇で出来たブランクを埋める作業が大変ですので、転職(復職)を考えているのであれば、働き場所となる薬局の形態、雇用形態などをしっかり確認し、育児や介護などの自身が抱えている状況を理解し、事前に説明しておくことが大切となるでしょう。

ありがとうございます!